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「甘え」の構造

土居健郎氏の「甘え」の構造を久しぶりに引っ張り出して見た。30年以上も前に購入したものだ。日本人の精神的文化構造は「甘え」にある。それは日本人特有の培った良いものである。

土居氏が最近亡くなられたというニュースを見て、懐かしくなったのであるが、今の日本の原状を見て、土居氏はどう思われていただろうか。親子関係でもよい甘えができなくなっている。子どもが親を尊敬できない。尊敬できないばかりか殺害までしている。

親も子どもを殺す。兄弟姉妹の悪しき関係。隣人とのトラブル。会社でのトラブル。それぞれにあったであろう、良い人間関係が損なわれてきている。人の命への尊厳も失われつつある。

甘えるべき人に甘えられない。愛情が薄まってしまっているのだろう。お互いの心が通わない時代。愛が冷えるとイエスは語っておられる。それが終末の徴であると。世の終わり、終末が近いことを知らされる。

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