WBCの決勝が行なわれた。日本と韓国の一騎打ち。ともに同じ地区から勝ちあがってきた。ここまで来るのに、すでに4回も対戦して、そして決勝戦で対戦することになった。韓国チームは日本戦となると目の色を変えて向ってくる。
今までは2勝2敗の五分の戦い。いよいよ決着がつけられる時がやってきた。勝っても負けても勝者がナンバーワンである。前回は日本とキューバが決勝戦を戦った。そして日本が勝った。今度は韓国。先のオリンピックでは優勝したチームである。手ごわい相手だ。
日本も投手陣は安定しているし、ここに来て野手もヒットを打つようになった。決して大きいのを打てる選手はいないが、状況に応じて対応できる選手が揃っている。足が速い。これが魅力となっている。
今日は日本が先手を打って1点を取ったが、相手に岩隈が一発を打たれ同点に。日本がさらに点を取ったら、相手もと、ずっと1点差の状態で9回までやってきた。9回をダルビッシュが締めるはずだったのに、気負いからか4球を連発。結局3-3にしてしまい延長戦に入った。
ダルの立ち上がりの悪さで締めることができなかった。1点差を締めるのはクローザーを専門にした人でないとむつかしい。10回の表に日本はヒットで好機を作り、ワンアウト1塁3塁の状況。ここで代打に川﨑が立った。外野フライか、内野ゴロでも1点は入ると期待したのに初球を打ち上げツーアウト。そうしてイチローの登場となった。
韓国ピッチャーはイチローと勝負した。一塁走者のことは無視した守り。岩村は難なく2塁に走り、ツーアウト2,3塁。今までずっと調子が出せていないイチローではあるが、ここではヒットを祈るしかない。何球もファールをして真ん中に投げた球をはじき返しセンター前に持っていった。そして2点を入れた。5-3である。韓国はイチロー敬遠を選ばなかった。イチローと勝負しなかったら、きっと母国で何を言われるかわからないからだろうか。それほどにイチローは韓国人に知れ渡っている。いい意味でも悪い意味でも。勝負してくれてよかった。
結局、10回裏もダルが投げて0に抑え、日本は5-3で韓国に勝つことができた。最後の最後にイチローのバットが日本を勝利に導いた。さすがに大リーガーである。きっとテレビ観戦していた日本人は胸のすく思いで勝利を喜んだはずだ。韓国も強かった。日本は15安打もしながら決定打が出ずに苦しんだ。守りが堅く、攻撃力もある。日本は少しだけ打線にも繋がりがあって、投手がよかったということだろう。
V2を果たした日本チームにおめでとうと言いたい。そしてありがとう。景気の低迷で沈んでいる心に明るさを与えてくれた。一つとなればできないことはない。不可能はないのだ、と教えてくれた。すべての選手がMVPである。
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